朝
アラームをかけずに寝たが、ぴったり7時に起床。昨日の残りのカレーをもそもそと食べ、気づけばお腹がパンパンになっていた。いつものことである。
今日は大阪梅田のHERBISで開催される本のマルシェに行こうと考えていた。関西、東京の独立書店が集まり、いくつかのイベントが行われるらしい。
電車の時間を調べて、お気に入りのワンピースを着る。夏は足の毛を剃るのが面倒で滅多にスカートを履かないが、冬はタイツで足が隠れるので長袖のワンピースが衣装棚に増える。
しばらくだらだらして、当初決めた家を出る時間を逃していたが、せっかくかわいい服を着ているからとなんとか外出。
土曜日ということもあって電車は混んでいた。足を大きく広げるおじさんに挟まれ、本が読めないほど窮屈だった。
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昼
電車でのこともあり、今日は出かけないほうが良かったかなと若干後悔しつつ、HERBISに到着。地下の入り口で、いくつかの出店されている書店が目に入った。地下とはいえ吹きさらしの場所なので強い風が吹いており、体を冷やしたのでとりあえず店内へ。まず、お目当ての「本のぶつぶつ交換会」の会場へと向かった。これは、「自身のお気に入りの本を持っていき、誰かのお気に入りの本と交換する」というイベントだ。
行ってみると、持ってきた本のジャンルとコメントを書いてスタッフに渡してから、他の本を選ぶというシステムだった。少し悩みながら、本を端的に紹介するにはちょうどよいポストカードサイズの紙にペンを走らせる。
そこまで苦労せず書き上げてスタッフに渡し、本を選ぶ段階に入った。興味を惹かれるコメントがたくさんあり、本が置いてあるテーブルを3周ほどして、1冊選び取った。
ジャンルは「純愛」。家に帰ってから開けようと思ったが、待ちきれず、袋を開けると中には、「世界の中心で、愛をさけぶ」が入っていた。児童向けなのか、少女漫画のような可愛らしいイラストが表紙にあしらわれている。小学館ジュニア文庫から出版されているらしい。コメントに「児童文学」と記されていたから勝手に若草物語のような作品をイメージしていたので、意外だった。
恥ずかしながら、この作品が小説原作であることを初めて知った。映画のイメージが強かったからだ(と言っても見たことはない)。映画の方は、好きな脚本家が携わっていたはずなので気にはなっていた。思わぬところでこの作品との繋がりが生まれたようだ。
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そこから特に本は買わず、神戸三宮に行ってランチにとんかつと牡蠣フライを食べた。お腹が空いていると揚げ物を食べたくなるが、いつも食べ終わりで油の匂いがきつくなり、少し後悔する。
食べていると、今日の晩ごはんはぶりしゃぶだということを思い出した。まずい、結構な量を頼んでしまったと焦る。
お腹が空いているときってどうして物を考える能力が低下するのだろう。
まあ私は根っからの食いしん坊なため大丈夫か、と謎の自信があったためぺろりと完食。カキはこれから寒くなっていくほどおいしくなると聞いているので、また食べに行こう。